K.Ayaka's Blog

商学部の学生やってます。

ゼミ⑯ 文学〜フランケンシュタイン〜

こんにちは!

 

今日からのゼミblogは教養祭り第3弾と致しまして文学をテーマに書いていこうと思います。

 

講師として福岡大学の石川先生にお越しいただきました。先生は福大では英語を教えているそうですが、本当はイギリス文学を専門に研究されていて、学生時代は今回の題材であるメアリー・シュリーのフランケンシュタインで卒論を書いたそうです。

 

 

まず、文学とはそもそも何なのだろう?ということから教えていただきました。

 

私の文学に対するイメージは、昔の歴史のある書物とか物語などの「昔の読み物」という印象が強かったのですが、実はとても幅広くて漫画や音楽、小説や舞台なども文学に含まれるんだそうです。

 

石川先生は文学をフィクション・ノンフィクションを問わず、自分ではない誰かになりきることが可能なエンターテイメントの一種。登場人物たちの人生や感情を楽しむことができるものだとおっしゃっていました。

 

そんなエンターテイメントたちには共通して言葉が存在します。いつの時代も本や音楽、舞台などを通して人々は自分ではない誰かになりきり、その物語の中の人生や感情を楽しむことでワクワク感やドキドキ感を得ていたから、現在まで文学はツールとしての形を変えながらも発展し残り続けてきたのだと思います。

 

 

そんな文学を通して学べることがあります。それは、人間とか何かです。

作品の中には当時の時代の文化を知る手がかりがたくさん散りばめられています。

今回のフランケンシュタインでいえば、出版された当時は女性の権利が全くない時代で、女性が本を出すことはおろか家からも出してはもらえませんでした。それでもメアリーは本を出したかったため、最初は匿名で出版されたそうです。

このように時代背景を知ってから物語を読むとまた違った視点で読むこともできますし、感想も違ってくるのではないかなと思います。

 

マンガやドラマ、舞台だと想像しなくても実際にその当時の様子が見えるので本と読み比べて考えるのも面白そうだなと思いました。

 

 

もう1つ、学んだ言葉があるので紹介します。

 

【negative capability】

→答えが出ない(わからない)状態を敢えて放置すること。

 

ネタバレになってしまいますが、フランケンシュタインは本当にこれでいいのか?!と思うくらいスッキリしない結末で終わってしまいます。実はこれは著者メアリーがわざとそういう風にしているのです。このことによって私たち読者はたぶん〜だなとか絶対〜なったな、と考えを突き詰める→答えが出ない→放置ということを繰り返すことでその度に人間とは何かを学ぶことにつながっているのではないでしょうか。

 

またこのnegative capabilityは他の人の意見を聞き入れやすくするとも言われています。

誰しも答えが出ないとき、分からない時は他の人を意見や考えを聞こうとすると思います。この姿勢がとても大事で新たな考えに触れることで、自分の考えをもう一度見直すという作業ができます。

 

哲学の時は中途半端でも答えをだそうという考えだったけど、上記のようなことを何度もやった上でみたいな感じだったので矛盾しているようで同じようなことなのかもなと思いました。

 

 

 

最後に課題を考えます!!

 

⒈人間(クローン人間)を作り出すことの是非

結論からいうと、反対です。

主観的ですが良いか悪いかっていう問題より自分のクローンも、他人のクローンも必要ないし存在してほしくないなという嫌悪感があります。

 

クローンが存在していたら確かに課題をやってくれたり、代わりに働いてくれたりと便利で助かる部分もあるかもしれません。最初はクローン側もできることが増えて喜ぶでしょう。しかし、私はクローンもあくまでも"人間"としてこの世に生み出されてくる以上、本の中での怪物のように自分なりの考えや価値観、感情を持つはずだと思います。

 

上手にいえませんが、私はもうこの時点で見た目は全く一緒なのに、自分とは全く違う人間が存在しているようにしか感じられないです。クローンに家族を取られたら、クローンが私より優秀になって"私"として生きていくことになったら、、考えるだけでゾッとします。

 

また、石川先生もおっしゃっていましたが、あと10年もすると人間のクローンを創り出せる技術は存在するようになるそうです。(もしかしたらすでに創れるかも)

 

では、もしクローン人間を創れるとしたらどうやって創るのでしょうか?

クローン人間の作製には、女性の卵子から核を取り除き、そこに別の人間の体細胞から取り出した核を移植してクローン胚をつくる方法がある。このようにしてできたクローン胚は、女性の子宮に戻して着床させると、成長してクローン人間になる。

 

クローン人間が生まれてくるメカニズムは人間と同じ。つまり、自分のクローンとして創るためには人の成長と同じくらい手間暇がかかるということです。望んで誰かの代わりのクローンならともかく、ここまでの時間とお金をかけてまで自分のクローン人間を創り出す必要ってあるのかな?と現実的な部分でも考えさせられました。

 

 

2.自己肯定感はどうすれば実感できるのか

自己肯定感の意味が曖昧だったので調べてみました。

自分のあり方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する語。 自己否定の感情と対をなす感情とされる。

 

私はずばり自分に身近な人から評価、肯定された時に実感していると考えます。

 

承認欲求の面で言うとInstagramのいいねみたいに不特定多数から承認を得たい人と、この人からのいいねが欲しい!っていう人がいると思います。私は後者の立場なので承認欲求なら関係の浅い人がよりも関係が深い人に求めてしまう傾向があると思います。

 

自分より他人の方が優れてみえる、うらやましいと思ってしまうのは、なんでもかんでも目に見えてしまう時代になってしまったからじゃないのかなぁ。

 

ついつい人と比べてしまいがちで自己否定に陥ることもあるけど、それを打ち明けて相談にのってくれる存在がいるっていうことはとても自分の中で大きいなと感じました。

 

最後に私の中のフランケンシュタインのイメージ、アンパンマンのフランケンロボくんを添えておきます。

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更新おそくなって申し訳ございません。

それではまた次回。