K.Ayaka's Blog

商学部の学生やってます。

ゼミ③ 画期的な絆創膏のデザインを考える

こんにちは!

 

今回のゼミは画期的な絆創膏のデザインを考えてきました。

 

画期的な絆創膏を考えるためにまずユーザーが絆創膏をどのように使っているのか観察をする必要があります。なぜ必要かというと仮説を持って課題を見つけることを防ぐためです。仮説を持ってしまうとその部分だけに注目がいってしまい、他の部分の課題が見えなくなってしまいます。大事なことはユーザーは1つの手順においてどの部分に課題を感じているのか。それをできるだけ多く見つけ出すために事実を集めて分析する必要があるのです。

 

単純に絆創膏を貼るだけでは画期的なデザインは生まれないので設定を設けます。

 

今回はこのような設定で行いました。

・利き手を骨折してしまって利き手じゃないほうしか使えない

・怪我した部分は手が届きにくい腕の上部分

 

もう一つ大事なポイントを設けます。それはユーザー役の人は思っていることをしゃべりながら絆創膏を貼っていくということ。

これによってユーザーがどんな気持ちでどんな行動をとるのか、その手順を書く人と発話を書く人に分かれてユーザーが絆創膏を貼る様子を観察します。そして、課題点を発見→新しいデザインを考えていきます。

 

まずは、森田先生がお手本としてユーザー役に。私は手順を書く人をやりました。

 

「開けるとこどこかいな〜」

「この部分開けにくいな〜」

「利き手じゃないけん難しいなぁ」

 

森田先生、めちゃくちゃ喋る。私は発話係ではなかったが、必死に手順をメモしました。

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私が書いた手順は9個。まぁこんなものだろうと思っていましたがなんとプロの方なら絆創膏を傷口に貼るだけで軽く20個の手順を書くそうです!!驚愕です…( °_° )

 

ま、まぁ、これは置いといて次にこの手順を発話係の人と組み合わせていきます。(すみません!写真を撮り忘れました😭)

そして、これを担当を変えながら2回くらい繰り返していきます。難しかったのがユーザー役です。思ったより意外と言葉がでてこないので、ユーザー役の人はすごく難しそうでした。

 

では!ここから画期的な絆創膏を考えていきます。集めた3つのデータを元に作業ステップ・観察事象・発話に分けてポストイットに書き出していきます。

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ユーザーはどんな手順で作業をしたか、そのときユーザーはどんな行動をとっていたか、集めたデータをもとにまとめました。そして、どこのステップでどんな課題が生まれるのかを上に貼り出していきます。なぜか私たちは話してばかりで2個しか書いていないのでここにまとめます笑

後に、反省点として課題をもっと書き出すべきだったと挙がりました。

 

課題

・ゴミが意外とでる

・切り離す部分は2つのずつではなく、1つずつの方が良い

・片手だとはがしにくい

・はがすステップが多い

・めくる部分が短く、力が入りにくい

 

課題を考えるときのポイントは主語をモノではなく、ユーザーで考えること。「モノは...」で考えるとどうしても機能性やデザインの部分にいきがちになってしまうので、「ユーザーは…」で考えてユーザーはどこに課題を感じているのかを考えていきます。

 

私たちが注目したのは「絆創膏を切り離してはがす」部分。この作業手順丸ごと必要ないのではないかという結論に至りました。しかし、なかなか画期的なデザインという形にはなりません。いきなり浮かぶものではないですもんね。「ユーザーはどうやったら取りやすいかな…」などと考えていたら1人が、

 

「シールみたいになってたら便利だよね!?」

と言いました。確かに!!とその時は思いましたが、はがしにくいという問題がまだ残ります。

「なら、半分だけくっついてればいいじゃん!」

となり、半分だけシール型の例ってなんかあるかなぁ…とみんなで考えていると

「Fit'sみたいな形はどうかな?」

お、おお!!めっちゃいいやん!!となりまして、ついに画期的なデザイン誕生しました!!

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これが、私たちが考えた画期的な絆創膏のデザインです。このデザインだと課題で述べた

絆創膏を切り離してはがすステップを省けるだけではなく、ほぼ全ての課題を解決できます!

 

本当に90分でめちゃくちゃ頭使いました…。普通今まで生きてきて絆創膏がFit'sだったらいいなとか考えたことありませんよね?!ユーザーの立場にどれだけ近づけることが出来たかは分かりませんが、この結論に至ることができてとてもスッキリしました。身近なFit's型やシール型からヒントを得たように画期的なデザインの要素は近くにあるのだとこのワークショップで身をもって学ぶことができました。

 

次のゼミも楽しみです(^^)

ではまた次回!!