こんにちは！今回のゼミはコンセンサスゲームでディスカッションをしてきました。
今回のお題は…
あなたの乗った宇宙船が月に不時着した。320km以上離れた、日の当たっている月面上にある母船とドッキングする予定だったが、船は壊れてしまい残されたのは下記の15品目である。船員の生死は母船に戻れるかどうかにかかっている。そのためには、この状況の中での各品目の重要性を検討しなければならない。あなたは生存するために、優先順位をつけて並び替えた。その順位を考えなさい。
残された15品目
・マッチの入った箱 ・救命いかだ
・パラシュート用絹布 ・宇宙食
・ポータブル暖房機 ・磁気羅針盤
・45kg酸素タンク2個 ・シグナル用照明弾
・月の星座用天体地図 ・20リットルの水
・ナイロンロープ50ｍ ・注射器入り救命箱
・太陽電池のFM送受信機 ・45口径ピストル
・脱水ペットミルク1ケース
①自分で優先順位を考える
⇩
②グループで考える
⇩
③相手の意見も参考に最終決定
このような順番でこの15品目の優先順位を決めていきました。グループの人数は3人ずつで行いました。
①〜③の結果がこちら
②と③に関しては6位と7位が入れ替わったくらいで特に変化はしませんでした。
では、正解を見てみましょう。
お気づきの方もいるかと思いますが、実はこれNASAの採用試験なんです！
この正解と私たちが決めた順位を比べてみて、あるいは順位を決めていく課程で(ディスカッションをしていく中で)反省点をまとめます。
・前提条件が引き出せなかったこと
実はこのコンセンサスゲームを始める前に先生から、何か分からない道具や、使い方が分からないものなど質問はありませんか？と聞かれていました。正直私はディスカッションしていく上で分からなかったら聞けばいいか〜と思っていました。まぁ、それも一理あると言えばあるかもしれませんが、実務上では事前に確認があるかないかでミスやトラブルの発生に違いが生まれます。実際に私は①で15位にしていたFM送受信機は日が当たっていないのに使わないだろうと勝手に自分で決めて順位をつけていました。実務だったら確実に私は大きなミスを犯していたことでしょう…。また、質問をしないことや聞けば分かるのに聞かなかったり、調べなかったりというのは学生の弱点だそうで、見事に今の自分に当てはまっていて、痛いところをつかれた感じがしました。
・ユーザー(宇宙飛行士)の置かれている状況に入り込むのが甘かった
まずは｢320km｣というこの距離。これを歩いて母船まで行かなくてはならないというとんでもない絶望にしっかり入りこむことが出来ませんでした。320kmを身近に捉えると福岡市〜鹿児島市くらいに当たります。この状況にいると仮定できたかどうかで質問の質も変わってきます。例えば入り込むのが甘かった私たちは｢救急箱とか怪我しなければいい話だよね｣とか｢ピストルの使える要素って特にないよね｣などと考えていました。しかし、正解を見てみて注射器で水分を取るを見た時に状況に入り込むのができていなかったので月面上には空気がないために水が飛び散ってしまうことに気がついていませんでしたし、その使い方の固定概念にもとらわれていた事が分かりました。いや、まぁそうですよね…。誰だって酸素も水も無い絶望的な状況になって320kmも歩くとなったら死ぬっていう選択肢も浮かびますよね…。気づけず悔しかったです。
・時間の管理
制限時間が設けられているにも関わらずギリギリまであーでもないこーでもないと悩んでいたため、中間くらいの順位はなぜその順位なのかも考えることなく適当につけてしまいました。時間を意識することはこれまでのゼミでも毎回言われてきたこと。次からは時間配分をもっと意識しようと思いました。
まとめ
このようなディスカッションは⑴みんなで話し合うことでいい結論になる ⑵正しい人が意見を押し通すことができず、悪くなっていく の2パターンに分かれるそうです。私たちは⑵でした。このような場合なぜ分かっている人が主張を押し通す事が出来なかったのか？を考えなくてはいけません。私が考えるには絶対的な自信がなかったのか、流されてしまった部分があるのではないかと思います。特に自信がない場合は自信が無いわけですから意見を押し通すことはとても難しいと思います。その状況のなかで、主張をもっとするのはもちろんだけど、いかにみんなを納得させることができるかを意識することが大切だと今回のゼミでは学びました。
とりあえず私はNASAには採用されないことがわかりました…笑
では今回はこの辺で！
